Looop(東京都台東区)とみんな電力(東京都世田谷区)など5社は7月1日、電力小売事業者が新電力業界における課題に対応し、さらなる再生可能エネルギーの活用を目指して協働するための新組織「再エネ推進新電力協議会(Renewable Energy Accelerating Providers association:REAP)」を設立したと発表した。
5社は「再エネ普及拡大を目指す新電力は地域新電力などを中心に拡大しているものの、その規模はまだ小さく、制度設計や電力小売事業に関する知識の共通化や、再エネ主力電源化や、健全な競争環境維持に向けた議論と意見醸成の仕組みが十分ではない」と指摘する。また、これに必要な制度設計への提言といった活動も必要だとして、再エネの推進と電力業界の健全な発展を目指し、REAPを6月16日に設立した。
REAPは、Looop、みんな電力、グリーンピープルズパワー(東京都新宿区)、自然電力(福岡県福岡市)、地球クラブ(東京都渋谷区)が設立。5社のほか、グリーナ(東京都新宿区)やリミックスポイント(東京都港区)など8社が正会員として、アスエネ(東京都品川区)やワタミエナジー(東京都大田区)など19社・1団体が賛助会員として参画する(設立時点)。
REAPは以下の三つを目的として掲げている。
脱炭素社会の実現に向けて、需要家に対して分かりやすい再エネの選択肢を提供する。
電力自由化による健全な競争環境を維持し、健全な業界の維持・発展を目指す。
エネルギー利用における国民の効用の最大化を目指し、再エネ利用拡大、新サービス・新技術の導入のための規制緩和の推進、提言を行う。
今後は、脱炭素社会の実現を見据えた再エネの普及を目指し、エネルギーに関する勉強会を定期的に開催し、状況に応じた提言の取りまとめ・発信といった活動を継続して行っていく。